戦後猟奇犯罪史 ★★★☆☆

冒頭に泉ピン子が出てきて事件の概要を早口で
まくし立てる
この人、昔からこういう芸風なんだね
ピン子のトークから映像でのエピソードがカットイン
この話どこかで見たことあるぞって思ったら
復讐するは我にありと同じ事件を扱ってる
あちらはオイディプス的なテーマで殺人に信念を感じさせてたのに対して、こちらはひたすら下世話
でもこっちが真実に近いんでしょうね

その次は歌手が愛人を殺した小粒な事件を挟んだ後
最後は異常性欲者のエピソード
こちらは逆に単なるスケコマシが思想にかぶれて
人殺しをした風を装って結局、小心者な人殺しでしかない
殺人事件にエロスを足して週刊誌の映像化みたいな映画だ
それにしても猟奇殺人と言えど、まだ動機が有る分、現代の包丁でいきなり切りつけるような事件の方がよっぽど猟奇だと身につまされる